哲学入門書のおすすめ|『史上最強の哲学入門』これを読んでおけば間違いない!

ブックレビュー

哲学書の入門書ってたくさんありますよね。
初めて入門書を買う方はどの本を買えばいいのかわからないかもしれません。

そんな人におすすめできるのが飲茶さんの『史上最強の哲学入門』という本です。
「哲学勉強したいんだけど…」と相談してくれた全員にこの本をおすすめしています。

初めて哲学に触れる方には文句なしでおすすめできる理由をまとめてみました!

哲学入門書の罠

私もこれまでたくさんの哲学入門書を読んできました。

でもその多くが「これ本当に入門書か?」っていうレベルで難解なものと、ビジネスや実生活への応用を前提として書かれた細切れのもの(雑学としての哲学のような感じ)でした。

難解すぎず、浅すぎない、「ちょうどいい」哲学入門書はないのかと探していたところ見つけたのが『史上最強の哲学入門』です。

『史上最強の哲学入門』は全く知識がない人でも楽しく読めて、かといって断片的な知識の羅列ではなく、ストーリーとして哲学史を捉えています。

ほんとに万人におすすめできる「ちょうどいい」哲学入門書なんです。

学問をエンタメ化する天才、飲茶さん

著者の飲茶さんは哲学作家として、『14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキスト』『飲茶の「最強!」のニーチェ』『正義の教室 善く生きるための哲学入門』多くの哲学入門書を出版されています。

飲茶さんの本はほとんど全て読みましたが、正直に言ってハズレがありません。本当に全部面白いんです。

哲学だけでなく『哲学的な何か、あと科学とか』や『哲学的な何か、あと数学とか』など科学や数学も解説されており、学問をエンタメ化する天才だと思っています。

どの本もおすすめなので、『史上最強の哲学入門』を読んだ方はどれでもいいので他の著書も読んでみてください。絶対ハマります。

『史上最強の哲学入門』

『史上最強の哲学入門』を見て目に入るのが表紙の異様さですよね。
私も「哲学の入門書なのになんで刃牙風のイラストなんだ?」と思いました。

実はこのイラスト、”刃牙風”ではなく漫画『グラップラー刃牙』の作者板垣恵介さんが描いた本物の刃牙でした。

なんでも格闘技漫画である刃牙に登場する格闘家と、知識で格闘する哲学者を重ねたアイディアだそうです。

まえがきにその経緯が書かれていますが、思わずふふっと笑ってしまいます。

↓こんな裏話も。

この本は以下のような四章もとい四ラウンドで構成されています。

第一ラウンド 真理の『真理』
プロタゴラス
ソクラテス
デカルト
ヒューム
カント
ヘーゲル
キルケゴール
サルトル
レヴィ=ストロース
デューイ
デリダ
レヴィナス
第二ラウンド 国家の『真理』
プラトン
アリストテレス
ホッブズ
ルソー
アダム・スミス
マルクス
第三ラウンド 神様の『真理』
エピクロス
イエス・キリスト
アウグスティヌス
トマス・アクィナス
ニーチェ
第四ラウンド 存在の『真理』
ヘラクレイトス
パルメニデス
デモクリトス
ニュートン
バークリー
フッサール
ハイデガー
ソシュール

「真理」や「神」のような哲学のトピックごとに哲学者が紹介されています。

哲学と言っても一括りで語ることはできず、いくつかある程度独立したトピックがあります。

一般的な入門書はただ時系列順に哲学者を紹介していくので、トピックがごっちゃになって結構ややこしいんですよね。

逆に、思想のデパートのように細切れで哲学者を紹介するのでもなく、一つのストーリーとして哲学史の流れが解説されているので、頭に入ってきやすいんです。

そして一人一人の思想の解説もわかりやすくて、おもしろい。どうしてこんなに楽しく解説できるのか本当に不思議なくらいです。

まとめ

『史上最強の哲学入門』が入門書として優れている点は2点。

・哲学のトピックごとに構成されているので流れが入ってきやすい
・一人一人の哲学者の解説が神がかってるほどわかりやすくて面白い

これを最初に読めば必ず哲学が好きになるはずです。

ちなみにオーディオブック版もあります。私はこれを3.5倍速で何度も繰り返し聞いてました。
内容を覚えるほど聞いたので、他の本で哲学を勉強するときにも内容が入ってきやすくなります。

史上最強の哲学入門-オーディオブック

ちなみに、東洋編もあります!こちらも同じく面白いのでぜひ!

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